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  • 2015.04.20 Monday

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    第 18 回「県民健康調査」検討委員会議事録

    • 2015.04.20 Monday
    • 18:03

     平成27年2月12日に開催された第18 回「県民健康調査」検討委員会の議事録を下記に添付します。

    18 回「県民健康調査」検討委員会議事録

    時:平成 27 2 12 日(木)13:30~16:00 所:グランパークホテルエクセル福島恵比寿 2 階「 さくら 」 者:<委員 50 音順、敬称略>

    明石 真言、井坂 晶、稲葉 俊哉、春日 文子、北島 智子、児玉 和紀、清水 修二、 眤 昇、床次 眞司、成井 香苗、星 北斗、室月 淳

    事務局等関係者:<福島県立医科大学>
    大戸斉 副理事長、阿部正文 放射線医学県民健康管理センター長、

    神谷研二 同副センター長、安村誠司 同副センター長、鈴木眞一 教授、

    前田正治 教授、橋本重厚 教授、藤森敬也 教授、石川徹夫 教授 <福島県>

    鈴木淳一 保健福祉部長、馬場義文 同次長、木本茂宏 健康増進課長、 伊藤直樹 地域医療課長、小林弘幸 県民健康調査課長

    角田祐喜男 県民健康調査課主幹
    ただ今より第
    18 回「県民健康調査」検討委員会を開会いたします。最初に委員の出欠について御報告

    いたします。本日、清水一雄委員、津金昌一郎委員、前原和平委員が欠席となっております。また床次 眞司委員につきましては所用のため 3 時半頃退席予定となっております。

    それでは議事に移りたいと思います。議長は本検討委員会設置要綱により座長が務めることとなっ ております。星座長、議事進行をお願いいたします。

    星北斗 座長
    はい、皆様お忙しい所お集まりいただきましてありがとうございます。 前回お話をしたと思いますが、特に甲状腺検査の結果、これが事前に報道機関を通じて我々の解釈

    あるいは様々な議論を経ないで数字だけが出るということがまた今回も起きたということで、私は非 常に残念に思います。報道機関の自由とか云々という話は別として、隠さない資料ですので、その時期 についての一定の理解が得られる事を望んでおりましたが、そうでなかったことは残念だと思います。 またこれは後ほど先生方からご意見いただきたいと思いますが、私からはそのように皆様にお伝えし て会を始めさせていただきます。

    議事録署名人ですが、これまで基本的には 50 音順でやってまいりました。北島先生いらっしゃって いますので、北島委員と井坂委員にお願いをしたいと思います。よろしゅうございますか。それではそ のようにさせて下さい。それでは冒頭私が述べたことについて、何か意見のある方がいたらどうぞ。

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    1

    清水修二 座長代行 前にも申し上げた事があるんですけれども、この会議で配付される資料は秘密でもなんでもないわ

    けで、公開されることははっきりしております。これを事前に公開することによって、国民や県民が何 ら利益あるかというと、何もそれは無いわけです。無益な事だと思います。そして記事には県立医大の 先生方や我々当事者がコメントできない環境のもとで第三者のコメントが入っていたり、今回の場合 には記事を見ますと関係者という正体不明の人が何か言っているわけであります。こういうやり方は 場合によっては非常に不正確な情報あるいは偏った報道になる可能性があるわけであって、これが今 回 3 回連続しておりますので、私は放置できないというふうに個人的に思っております。しかも今回 は資料を送付するにあたってこの扱いについて注意を喚起すると特別に文書が添えられております。 それにも関わらず、資料が外に出されるということがなされたわけですから、これはもうはっきりと 意図的に悪意をもって誰かがそのような事をやっていると言わざるを得ないわけですね。これは防ぎ ようがないです。次回もこういう事が起こることは確実だというふうに言わざるを得ないので。

    そこで提案なんですけども、全部でなくともいいですから資料の一部については我々も含めて当日 配付にしていただきたい。事前には送付しないという扱いにしたらどうかというふうに思います。た だ、いきなり議論というのは我々はちょっとやりにくいですので、会議始まる前に1時間別室でこれ を読む時間を与えていただきたいと思います。それを提案したいと思います。その分記者会見の時間 が短縮される可能性ありますけれども、これは私はやむを得ないというふうに判断いたします。どう でしょう皆さん。

    星北斗 座長 今、副座長(座長代行)の方からそういうお話がございました。何かご意見あれば委員の間からご発

    言いただきたいと思いますがどうでしょう。そんなの「たまらん」とか色々あると思うんですけど、ど うでしょう。中々発言しにくいですかね。どうぞ。

    成井香苗 委員 はい、成井です。「こころのケア」という所では、私が一人なのかなと勝手に思い、こころの部分に

    ついてこころの健康についてはちゃんと「コメントしなきゃ」ってすごく責任を感じているんですけ れど、それで今回も実際に私の手元に届いたのは 10 日です。だから祭日の1日前に届いて、10 日の 夜に手にして、そして昨日祭日だったので付箋を引いて読むことができたんです。私はこれに 3 時間 くらいかけて読みました。だから1時間で読んで今日のようなコメントができるかというと、おそら くできないと思います。データ量をちゃんと咀嚼して、自分の知っている事と突き合わせて、「こころ のケア」についてどうやったらいいんだろうということを考えなきゃいけないので。そうするとその 思考の時間も必要ですし、調べたりしたくなることもあるので、そうすると 1 時間でそれを全部やる

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    2

    というのは自分がインターネットのパソコンを持ち込んでやったとしても、ちょっときついかなとい うふうに思うんですけれど、いかがですか。

    清水修二 座長代行
    そういうことはあります。私も
    3 時間くらいかけて読みます。従って、私、先程言いましたように

    全部でなくていいと思うんです。例えば、こころの健康と調査に関してはおそらくそういう扱いにし なくてもいいのかなと思うんですよね。少しセレクトした上で判断を事務局の方がやるのか座長にお 任せしてもいいと思いますけれども、そういうふうにしたらいいんじゃないかと。それから、今回直前 の送付になったのは、おそらくは報道機関に流れるということをできるだけなくしたいという配慮だ と思いますから、本当はもっと早く送付することは可能だったのではないかと私は理解していますか ら、時間は例えばこころの健康度調査については保証できるんじゃないかいうふうに思いますね。

    星北斗 座長 どうぞ。

    春日文子 委員 やはり事前にしっかり委員が中身を読んで、その上でこの限られた時間を有意義に使うというのが、

    本来の主旨だったと思うんです。ですので、皆さんそれなりに時間を掛けて読んで下さっていました し、私はおととい出張だったので、これを勤務先で受け取る事が出来なくて、今日この場でご用意いた だいたのですが、実は昨日研究所に行きまして資料を持って来たんですね。そうやって来る時の時間 も活用して中を読もうと努力しております。ですが、実は今日どういうことがあったのか、すみません ちょっと私見てなくて、何があったのか分からなかったのですが、人を悪く疑うわけではありません けども、情報は委員から漏れるとは限らないわけですね。如何にしても防げるわけではないと思うん です。これは報道機関の方にも報道される意味をもう一度考え直していただいて、お互いにより良い というか、意味をお互いに考えていくしか最終的にはないのかなと思います。

    それと、やむを得ずここで時間をいただくとすれば、その時は事務局に外れていただきます。委員だ けで、出来れば個室がいいと思うのですけども。そうでないと私が 1 回目にここに始めて参加した時 に事前秘密会議とかということで批判をされた事がありまして、それと同じことがまた起きてしまう ことになりかねませんので、そこはお互いにきちんとルールを作って行っていただきたいと思います。

    星北斗 座長 はい、この件について他に何かご発言ございますか。こればっかりやっていられないのですけど、今

    座長代行清水先生の方から提案といいますか、1 つの考え方が示されて、春日先生からも成井先生から もありました。だからといってどうするかという話はですね、県が決めるのか誰が決めるのか分かり

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    3

    ませんが、この委員会の運営についてですので、私に一任をいただいてよろしいですかね。よろしいで すか。あの様々な事を考えた上で決めさせていただきます。今まさに春日先生が仰ったように数だけ を報道するということ、つまり一部の議論や評価なしにそれと我々が、論評が出来ずに外に出ていく ということについて、やはり委員会としては非常に資料が漏れたということよりも、我々の議論が正 確に伝わらないままに数字が先に歩くことが我々の議論にとってもマイナスだし、多分情報を受け取 る皆さんにとってもマイナスだろうというふうな思いも私はございますので、その辺りを考慮の上や らさせていただきたいと思います。この件はこれでよろしいですかね。

    それと本日最後にお配り、それこそ最後まで出来上がらなかったから、今日私の私案というのを作 らせていただきました。出来ればこれの議論をする時間を長くとりたいというふうに考えております。 各調査の報告については簡潔明瞭をもってよしとしたいと思いますので、医大の皆さんには大変恐縮 ですけれども、その点ご留意の上ご説明をしていただきたいと思います。

    それではまず議事の 1 です。基本調査について事務局から説明をお願いします。

    石川徹夫 教授
    はい、それでは資料
    1 に基づきまして、基本調査の実施状況について報告いたします。
    最初に
    1 番目の項目、問診票の回答状況及び線量推計作業状況です。(1)は問診票の回答状況です

    けれども、平成 26 12 31 日現在、全県ベースでは対象者 2,055,383 人のうち 554,241 人から回 答が寄せられておりまして、回答率は 27.0%となっております。このうち、簡易版により 63,451 人か ら回答が寄せられておりまして、全体の回答率のうち簡易版による回答が 3.1%を占めております。詳 細は表 1 に示すとおりです。続きまして(2)線量推計作業・結果通知です。現在でも対象の方々から 引き続き回答いただいておりまして、回答数 554,241 件のうち、96.8%にあたる 536,394 件の推計作 業が完了しております。そのうち 531,454 件が結果通知済みとなっております。詳細は表 2 に示すと おりです。なお、結果通知済みの数につきましては前回ご報告いたしました 10 月末現在の値と比べま して 19,260 件増えております。表2を市町村別に示したものが1-5 ページ目の別添資料1となって おります。お戻りいただきまして1-1 ページ目の一番下ですけれども、一時滞在者等に対する推計作 業等も継続して行っておりまして、詳細は表 3 に示すとおりとなっております。

    続きまして1-2 ページ目、実効線量推計結果の状況です。表 2 に示した線量推計済みの対象者か ら推計期間の 4 ヶ月未満の方を除いて、線量別の人数分布を集計した結果を表 4 で示しております。 累計 457,859 人の推計のうち、放射線業務経験者を除く 448,948 人の推計結果は、県北地区では約 87%の方が、県中地区では 92%の方が 2mSv 未満となっております。また県南地区では約 88%の方 が、会津・南会津地区では 99%以上の方が 1mSv 未満となり、更に相双地区では約 78%の方が、いわ き地区でも 99%以上の方が 1mSv 未満となっております。表 4 の一番下に※印で書いておりますけど も、線量別分布状況、年齢別・男女別内訳は別添資料 23、市町村別内訳は別添資料 4 といたしまし て、それぞれ1-678 ページに示すとおりなっております。

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    4

    お戻りいただきまして 3 ページ目、項目の 3 番目実効線量推計結果の評価です。実効線量推計結果 に関しましては、これまでと同様の傾向にあると考えています。そのため、その下にある文章につきま しても変更はございません。4 番目の項目、回答率の向上活動です。引き続き市町村等と連携しながら、 基本調査につきまして県民への周知を図り、回答率向上に向けた各種の取り組みを展開しております。 平成 26 年度の主な取り組みとしては、一般公共施設の甲状腺検査会場における書き方支援事業を継続 するとともに、甲状腺検査出張説明会において「基本調査問診票提出の啓発」や「出前書き方説明会・ 相談会」の開催も呼びかけております。なお、昨年の 6 月と 7 月には 県内各方部の市役所等庁舎内 での書き方支援事業を一斉に実施しまして、甲状腺検査対象者以外にも幅広い方々に書き方支援を実 施いたしました。引き続き対面式での記入支援要望に合わせた事業展開を中心に回答率向上に努めて いくこととしております。なお、回答率向上に向けた今年度の活動内容は次のページに詳細を示して おります。説明は以上です、よろしくお願いいたします。

    星北斗 座長 はい、ありがとうございました。この件について何かご意見・ご質問議論があればどうぞ。

    井坂晶 委員 双葉郡医師会の井坂ですけれども、毎回同じこと質問して申し訳ないんですけども、この受診率の

    向上を図るということで、県民 205 万人対象であったはずなのですが、結局、いろいろ努力して 27% ですね。特に今回は 26 年度の取り組みとして、甲状腺検査に伴った出張説明会ということでしたが、 これは甲状腺受診者本人に対してなのか家族も含めてなのか。それから後は、この甲状腺に関係する 方々以外の方はどういうふうに扱ったらいいのですか。

    それからもう一点ですね。そろそろ、これも限度かなと思うので、せいぜい頑張っても 30%いくの かどうか、その辺だろうかなぁと、推察いたしますけれども、今後の取り組みとしてどうするのかです ね、いつまでこれをやるのかということもお決めしておいた方がいいのかなと思いますね。その辺ち ょっとお伺いしたい。

    石川徹夫 教授
    はい、ありがとうございます。最初の
    1 点目のご質問の甲状腺検査出張説明会ですけれども、これ

    は主にご家族の方が対象になっているかと思います。甲状腺検査対象者の保護者等とご家族の方が対 象になっていると思います。

    あと 2 番目、甲状腺検査以外の対象者に関しましてのご質問ですけども、これは説明の中で少し申 し上げましたけれども、例えば 1 つ例を申し上げますと、本年度市役所庁舎等内での書き方支援事業 というのを行いました。これは 2 ヶ月間県内の 7 つの市あるいは町で書き方支援を実施した事業で、 これは甲状腺検査対象者に限らず幅広い年齢層の方々を対象として実施したということです。このよ

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    うな形で甲状腺検査対象者以外の方に向けたアプローチというのを行っております。それと今後の取 組ということですけども、引き続き甲状腺検査会場における書き方支援事業というのを継続していく とともに、委員の先生方より健診会場における書き方支援というのもコメントいただいておりますの で、そういったものも今後実施していくということで、検討を進めているところでございます。以上で す。

    星北斗 座長 はい、どうぞ。

    井坂晶 委員
    ありがとうございました。
    1 番最初に参加した時に国勢調査ふうにやらないとこれは絶対上がらな

    いというふうにお話したと思うんですけれども、なんか特別な改善策も見つからない限りですね、な かなか 30%までいくのは容易じゃないと私は思っているんですけど。

    星北斗 座長 他に何かありますか。この件も後ほど僕の論点の中に出させていただいていますので、今どういう

    ふうに考えているのか、どうぞ。
    

    阿部正文 放射線医学県民健康管理センター長 センター長の阿部でございます。井坂委員からの基本調査の回答率の目標値、どの辺に置いたらい

    いのかというお話なんですけれども、これこそ星座長の私案の中で論点の中にございますので、その 点はやはり検討委員会の委員の先生方、有識者や専門家の中でですね、どの辺にいったらいいのかと いうことで議論を集約されてですね、その結果を踏まえて県と医大の方は考えたいと思います。

    星北斗 座長 はい、ありがとうございます。そういう構造になっているのです、今。というふうに私は理解してい

    ますので、今は粛々と向上させる努力を医大の皆さんにお願いして実施している。ただ、その目標値を どうするのかとか、より良い改善策があるのかとか、あるいは今後もどういうふうに調査を続けてい くのか、というようなことについては我々の中でもう少しちゃんと議論をしたい。後ほど。はい、どう ぞ。

    清水修二 座長代行 この件に関しては、これ以上回収率を上げるのは難しいのではないかというその問題と、それから 4

    年以上経って、こういうこと調べるというデータの信頼性も非常に危うくなってくるというふうに思

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    うのです。自分の被ばく量を調べてもらう。これ知る権利というものがあると思うので、この基本調査 を止めるということはできないと思いますけども、目標を立てて回収率を上げていくという所であん まりエネルギーを裂く意味が段々無くなってきているというふうに私は思います。回収率については 全体としては高くはないわけですけども、双葉郡で相当な 50%超える回収率ありますから、被ばくの 影響を確認するという意味ではそれなりの回収率になっているというふうに思います。先ほど言われ たように、こちらでその辺の判断をもうそろそろ時期かというふうに感じています。

    星北斗 座長 はい、ありがとうございます。その他何かありますか。長らく色々議論が実際十分してこなかった1

    -3 の「実効線量結果の評価」ということも色々議論をしていない中で、十分な議論をしていないまま に 100mSv 以下云々ということもまだ続けられているということについても、そろそろどんなふうに 考えて行くのかということについて、この委員会としての方向というのはそれなりに出さなくてはい けない時期に来たというふうに私は認識をしています。これも後ほどまた話をさせてください。他に 何かございますか、よろしいですか。

    それでは次にまいります。次は詳細調査に行きます。まず甲状腺検査評価部会の開催がございまし た。資料 2 だと思います。本当は部会長の清水(一雄)先生からお願いする所なのですが、本日所用 で欠席ということなので、私も出席しましたので私の方から資料 2 を使って簡単に説明させていただ きますが、何人かの先生はすでにこの会出席されておりますので、もし足りない所があれば追加でご 発言いただきたいと思います。

    2 2 日です。ビューホテルでやりました。出席者はご覧のとおりです。議事については甲状腺検査 とその他でありますが、主な意見等ということで、部会による現場を見てきたという報告がありまし た。私も行ってまいりました。小学校に行っての検査の様子、それから県立医大において模擬検査、そ して模擬判定委員会に行ってきました。部会員からは「非常に参考になった。もっと早く見させてもら えばもっとありがたかった。」という声が聞かれております。

    それから甲状腺検査の概要、実施状況については資料出ていますが、前回の資料でありますが、対象 者の年齢上昇によってその人達の受診率が低下する傾向にある。B 判定、これも年齢上昇に伴うとい うことで全て説明できるかどうか別としてですね、B 判定が増加しているということです。それから 結節のサイズ変化については様々なパターンがあるということで、どのようにこれから出していくか という意見もございました。部会長がその前の時に次回議論したいと言った 3 つの議題をおさえまし て、それぞれ議論をさせていただきました。今年度中に部会としては意見を集約して本委員会の方に あげたいというのが部会長の意向でございまして、一つ目は先行検査で得られた検査結果・対応・治療 についての評価をすると。特に今の検査のやり方ですね。そしてそれが発現された以降の過剰診断あ るいは過剰治療と言われていることについてどうするのか、今後どう考えていくのかということであ ります。それから二次検査の後に 18 歳以上の方になりますと、特にですけれども、保険診療に移行し

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    た際に医療費の自己負担分というのが発生するがこれについてどう考えるのか。3 つ目が対象者の今 後の追跡はどのようにしていくのか。こういう 3 点でございますが、それを踏まえた議論としまして 結論という形には中々至らなかったんですけれども、過剰診断とならないように判定基準を決めてい ると。現在でも、ということですね。5 ミリ以下については経過観察とするということで取扱っている と。5 ミリから 10 ミリについては、コンセンサスは今の所無いので二次検査の対象としているのだと いう説明と、「累積罹患率等の検討から」というのはつまり、診療カイドラインと書いてありますけれ ども、要は過剰に治療に移らないような配慮が必要じゃないかというような意見。まさに過剰診断が 過剰治療に繋がらないような考え方を診療ガイドラインと書いてありますけども、取り扱いをこれま で小児用のガイドラインではないというふうに説明ございましたので、それをどういうふうに扱って いくのかについては見直すというよりは新たにもしかしたら作らなくてはいけないんじゃないかとい う意見が出ております。

    それから UNSCEAR がごく一部に影響あるものとの見解だったということでございます。これはも うあるかもということになっていますね。米実験のこの件というのは上の UNSCEAR の話でちょっと あれなのですが、ネバダでやった時は甲状腺検査については、住民に知らせた上で受診の判断を本人 達に委ねたということのご紹介がありました。これはご紹介です。ですから、日本でどうするのかとい うことについては議論の余地がございます。

    それから「放射線の健康影響の評価における」とありますが、個人内部被ばく線量も把握がやっぱり 必要なんじゃないかと。外部被ばくから把握をするというよりは直接的な影響の有無を本当に明確に するとすればやっぱり内部被ばくとの関係を明らかにしなきゃいけないという話でございます。これ はぜひ放医研が今頑張っていると聞いていますけれども、あとで報告いただきますが、どの程度まで どのぐらいの事ができるかということを含めて、ただ時間が無いとか、お金が無いとか、人がいないと いうことであれば、何とか国にでも言ってですね、ぜひ、これは実現をしていきたいとの内容でござい ます。それから先ほどの自己負担については公費負担とすべきだということで意見が一致しておりま す。それから「チェルノブイリの若年者ほど影響を受けたということになっていると 10 年経ったとし ても評価すべき対象は中学生、低年齢」と。これどういうことかといいますと、卒業して県外に出て行 ったという人を一生懸命追いかけるというのももちろんしないでいいことではありませんけれども、 その当時の年齢層でこれからしばらくはですね、しっかりと追っかけられる、県内から行っているこ との可能性の低い子供達については、きちっとやるべきだ。そういう意見が出されました。これにつき ましては、また次に回して年度内に報告ということになっております。何か私の説明で足りない所、間 違っている所、追加があれば、出席された先生方どうぞ。

    清水修二 座長代行 一番、私が気になったといいますか、考えさせられた問題がこの最後の黒丸の二つ目ですね。つまり

    渋谷先生が仰った訳ですけれども、たまたま見つかったがんと症状があって確認されたがんとやっぱ

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    り区別すべきだと。その区別の意味は診断の基準を区別するというのはおかしいというふうに思った わけですよね。それは無いだろう。先生が仰ったのはそうではなくて、ここに書いてありますようにガ イドラインを見直して、もっと経過観察とした方が良いと。つまりメスを入れる基準をもっと上げる といいますかね。これはどういう経過で見つかったかに関わらず、少し厳しめに判断した方がいいん じゃないかという、そういうご意見だったということですよね。それであれば私は、理解は出来ます。

    星北斗 座長 これはちょっと渋谷先生も言葉が足りなかったと言って後で反省しておられましたけれども、見つ

    かる端緒によってがんの取り扱いが違うというのは医学的に考えてもおかしな話で、ただ低年齢層で 今までは見つからなかった人達が一生懸命検診をやって見つかったがんというものについて、そうい うものの取り扱いと成人になって見つかってそれからもある程度のふるまいの分かっているがんと、 今ふるまいがよく分からないがんを同じように扱っていいのという話でありますし、むしろそれをし っかりとフォローアップすることで、低年齢層で見つかったがんも自然史というものが明らかになれ ば、新たなガイドラインにもつながるだろうと、そういうお話だったと僕は理解しています。春日先生 それでよろしいですか。

    春日文子 委員 はい、その点についてはそうだったというふうに理解しています。私は朝から現場の見学に参加さ

    せていただいて、小学校で本当に大勢のお子さん達が先生と検査機関の方々の誘導に沿って本当にき ちんと静かに整然と検査を受けられているその様子に非常に感銘を受けましたし、また福島県立医大 で最先端の機器も使って、本当に一例一例丁寧に吟味されているという様子も分かって大変にありが たい見学をさせていただいたと思います。

    もう一つ分かったのは、結果の表には何ミリから何ミリというふうに集計されますけれども、そこ の測り方というのは画像の上でちょっとは変わりうるのだということです。それから一次検査の大勢 のお子さん達を検査する所では、検査者のご本人達の判断で何もない場合にはもうそこで何もないと いう判断がされて、それ以上の複数の目に触れることはないということも分かりました。これはもう 当然のご判断だと思うんですけれども、そういうことで振り分けられているっていう実態もよく分か りました。大変参考にさせていただきました。ご協力ありがとうございました。

    星北斗 座長 はい、その他何かコメントがあれば、どうぞ。

    稲葉俊哉 委員
    最後の所の
    3 番目の UNSCEAR は、ごく一部には影響があるかもとの見解。ここの所が全体として

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    何を意味しているか正直よく分からなくてですね。UNSCEAR の報告書の中で福島のことについて言 及してあるということでしょうか。ちょっと私ついていけてないですが。私、不勉強でそれチェックし てなかったんですが。あと書き直してもう少し丁寧に書いていたくと助かります。原文を言っていた だかないと、これ訳がごく一部には影響があるかもというのが possibly なのか probably なのかとい うのは、これから印象で変わってくるような気がします。

    星北斗 座長 これ多分、当日の議論の中では、大半のこれまで示された報告は影響がないだろうという報告があ

    って、その中で UNSCEAR の報告書の一部にはそういうことについて、あるかもしれないという表記 があったという、僕はそういうふうに理解してそこだけがここに書かれているので、なんかとても変 な感じがするのです。これ残念ながら私が書いたんじゃないですけども。私はそういう印象をもって 受け止めたんですけど。

    清水修二 委員 子供の線量が結構高かったケースについては理論的には影響あり得るという言い方をしていまして、

    これ理論的にはどういうニュアンスなのか、よく私には未だによく分からないですよ。だから完全に 無いというふうに片付けるわけにはいかないので、調査を続けなさいという趣旨かなというふうには 思っているんですけどね。

    星北斗 座長 どうぞ。

    児玉和紀 委員
    今の
    UNSCEAR 云々ですが、要するに内部被ばくの情報があまりないものですから、はっきりとこ

    れだけの被ばく線量と言い切るわけにはいかないので、おそらく被ばく線量が多いということも可能 性としては否定できないので、その場合には「甲状腺がんの可能性は」ということで具体的な情報が不 十分なので、言い切れないというふうに理解をした。

    星北斗 座長 ですから、私これ読んでいて変だなと思ったんですみません。決してこれが、可能性があること、み

    んながそうだそうだといったわけじゃありません。
    

    小林弘幸 県民健康調査課長
    すみません。事務局ですけど、
    UNSCEAR の原文ですが、UNSCEAR の報告の中で、「UNSCEAR

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    は将来のがん統計において、事故における放射線被ばくに起因しえ得る有意な変化が観られるとは予 測していない。」その中で、「推定された線量が最も高い小児の甲状腺がんリスクは理論上増加する可 能性がある。」というふうになっております。

    星北斗 座長 はい、ということだそうです。はっきり言うと内部被ばく線量が殆ど分からない中で、厚めに評価す

    ればその可能性も否定できないというふうに私は読んでいます。それではいいですかね。どうぞ。

    春日文子 委員 もう一ヶ所のこのまとめでは、ちょっと真意が十分説明できていないと思われるのが下から 2 番目

    です。部会員多数意見として「甲状腺検査により発生した医療費の自己負担を公費負担とすべき」とい うふうに多数の意見がまとまったのですが、この説明がちょっとこれだけでは伝わらないかと思いま す。つまり二次検査以降の通常保険診療に移行した後の医療費については、実際は福島県では 18 歳ま では県がカバーするという。これはどの病気についてもそうですね。そういうことが適用されている わけですが、19 歳以上についてはこの保険診療は自己負担分を払わなくてはいけない。この部分につ いて、この部会員としては、これを公費負担とするように福島県からも関係機関に働きかけていただ きたいという。そういう要望を出したということです。

    星北斗 座長 はい、言葉が足りなくてすみません。そういうことです。他よろしいでしょうか。 それでは甲状腺検査について、事務局から説明をお願いします。

    鈴木眞一 教授
    はい、それでは資料ご覧下さい。資料
    3-1 から説明させていただきます。福島医大の鈴木でござい

    ます。
    3-1 は先行検査の暫定版です。前回は 10 31 日までの報告でしたが、今回は 12 31 日までの

    集計結果であります。目的、対象者等は変わりありません。実施期間の中では、これも殆ど変わりあり ませんが、県外の実施、二次検査の実施機関が 25 ヶ所から 26 ヶ所と 1 ヶ所増えているということで あります。

    3-3 ページをご覧下さい。3-3 ページの進捗状況ですが、12 31 日までの分で、合計の受診者 数が 298,577 81.2%の受診率ということで、前回より 1,991 名の増加で 0.5%の受診率の増加をみ ています。結果判明が 793 名増加した 297,046 99.5%の判定率ですが、A1A2 がそれぞれ 51.5%、 47.7%。そして B 判定が 2,250 0.8%と 10 名前回から増えております。

    3-4 ページをご覧下さい。3-4 ページの二次検査の進捗の方でも表 3 をご覧いただくと受診者数 11

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    2,067 名プラス 16 名増えて受診率が 91.8%、判定結果が出たものは 2,010 名ということで 25 名増 えて、97.2%の判定率になっております。次回の検査に A1A2 とか再判定された人が合計で 681 名 ということで、前回よりプラス 8 名増えて 33.9%になっております。またその他では超音波検査を受 けて、そのまま保険診療で経過観察の方が 66.1%の 1,329 17 名増えております。その中で細胞診ま で施行された方が 523 39.4%、前回より 4 名増であります。

    3-5 ページをご覧下さい。その中で細胞診の結果が悪性ないし悪性疑いと出たものは、前回 109 名 の報告でしたが、今度 4 名細胞診した中で 1 名が悪性ないし悪性疑いということで 110 名になりまし た。実際これは 25 年度の実施対象市町村の方で 1 名増えまして、悪性ないし悪性疑いの合計 110 名中 手術は 87 人、前回 85 人の実施でしたので 2 名増えています。いずれも 2 名増えた方は乳頭がんの最 終診断でありました。

    3-6 ページをご覧下さい。この 1 名増えた方は女性でして図 3 でいうと 17 歳の所の女性が 1

    甲状腺がん仕組み解明、秋田大 2遺伝子が機能失い発症

    • 2015.04.20 Monday
    • 18:00

    甲状腺がん仕組み解明、秋田大 2遺伝子が機能失い発症

    2015年4月17日 東京新聞

     甲状腺がんは、がんを抑える2種類の遺伝子が機能を失うことによって発症する仕組みを発見したと佐々木雄彦秋田大教授(医科学)らのチームが16日付の米医学誌に発表した。

     2種類のうち、がんを抑える「主ブレーキ役」は回復できないが「補助ブレーキ役」の働きは薬剤で回復できることを、共同研究先の米ハーバード大が確認した。治療薬開発に道を開く成果として注目される。

     二つの遺伝子は乳がんや前立腺がんで機能が低下する「INPP4B」と、多くのがん細胞で欠損する「PTEN」。チームは、これらの遺伝子を操作したマウスを作り甲状腺を分析した。

    (共同)

     健常な甲状腺(左)と2遺伝子の異常でがんを発症した甲状腺(中央)。右の写真では、がん細胞(矢印)が血管内に入り込んでいる(佐々木雄彦教授提供)

     健常な甲状腺(左)と2遺伝子の異常でがんを発症した甲状腺(中央)。右の写真では、がん細胞(矢印)が血管内に入り込んでいる(佐々木雄彦教授提供)
     

    県民健康調査“分かりやすく” 調査結果パンフレット作成

    • 2015.04.03 Friday
    • 01:38

    県民健康調査“分かりやすく” 調査結果パンフレット作成

    福島民友新聞 4月3日(金)


     福島医大は2日までに、県民健康調査を開始した2011(平成23)年6月から14年12月末までの調査結果をまとめたパンフレット「県民健康調査報告」を作成した。今月中旬から、県内外の避難世帯に配布するほか、放射線医学県民健康管理センターのホームページに掲載する。
     同調査に関する情報が届きにくいと指摘される避難者に対し分かりやすい情報を伝える目的。同調査で実施する五つの調査の結果や見解、調査方法について写真や図を用いて示している。このうち、原発事故当時18歳以下を対象にした甲状腺検査の1巡目で、甲状腺がんが見つかっていることについては(1)被ばくリスクが高いといわれる年齢の低い人の発症が少ない(2)甲状腺がんの割合に地域差があまり見られない(3)福島での被ばく線量が高くないことが分かってきた−との理由から「現段階で放射線の影響は考えにくいと評価されている」と説明。一方で「低線量の放射線の影響をみるためには長期間経過を見守る必要がある」として、継続して甲状腺検査を受診する必要性を訴えている。

    福島民友新聞

    本県の子ども、親のストレスや不安 時間とともに低下

    • 2015.03.26 Thursday
    • 19:41

    本県の子ども、親のストレスや不安 時間とともに低下

    福島民友新聞 3月26日(木)


     震災、原発事故による保護者や子どもへの心理的影響を調べている福島大災害心理研究所は25日、県内の4カ月児、1歳6カ月児、3歳児の保護者を対象に2013(平成25)年11月〜昨年3月に行ったアンケートの結果を発表した。所長の筒井雄二共生システム理工学類教授は「子どものストレス、保護者のストレスや不安は全体として時間経過に伴い低下しているが、他県と比較すると現時点でも高い」と分析した。
     筒井所長が同大で開かれた「原子力災害の心理的影響を考える国際セミナー」で発表した。
     同研究所は保護者を対象に「気分が落ち込むことがある」「(子どもに)赤ちゃん返りがある」などの項目のアンケートを行い、結果を「まったくない」(0点)、「あまりない」(1点)、「ときどき」(2点)、「よくある」(3点)と点数化。各質問の平均値から「ストレス得点」(0〜3点)を導いた。
     県内全域を対象とした調査は3回目で、県内30市町村から子ども4088人分、保護者6293人分のデータを回収したほか、新潟、大阪、福岡の3府県でも調査した。全体として前年より低下する傾向だが、相双の1歳6カ月児には増加がみられた。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    2013(平成25)年11月〜昨年3月に行ったアンケートの結果を、いま公表するのは、なにか意図があるのでしょうか。
    ==========================
    福島から避難した子どもとママに寄り添う活動をつづけています。
    NPO法人ココロとカラダを育てるハッピープロジェクト
    http://kokokara-hp.org/
    ==========================

    甲状腺がん、放射線の影響否定 評価部会が中間報告

    • 2015.03.25 Wednesday
    • 19:43


    甲状腺がん、放射線の影響否定 評価部会が中間報告

    福島民報 3月25日(水)

     東京電力福島第一原発事故に伴う甲状腺検査の専門家による評価部会は24日、福島市で6回目の会合を開き、平成23〜25年度の先行検査で見つかった86人の甲状腺がんについて、放射線の影響を否定する中間報告を取りまとめた。
     事故当時18歳以下の約37万人が対象の1巡目の先行検査で見つかった86人の甲状腺がんについて、(1)チェルノブイリ原発事故で多く見つかった5歳以下のがんが見つかっていない(2)被ばく線量がチェルノブイリよりはるかに低い−などから「現時点で結論付けはできないが、放射線の影響とは考えにくい」との評価を明記した。
     現行の調査を継続し、被ばくの影響を長期にわたり調べていくべきとした。甲状腺がん発見時の病態が必ずしも生命に影響を与えないとされる特性を踏まえ「定期的な経過観察という選択肢もあり得る」との見解を付け加えた。
     一方、検査で必ずしも治療の必要がない甲状腺がんを見つけているのではないかという「過剰診断」の指摘に対して、「不要な被ばくに加え、不要だったかもしれない治療のリスクを県民は負わされている」「原発事故の被害の一端」との意見が部会で相次いだため、中間報告書の文言を修正した上で、4月以降の県「県民健康調査」検討委員会に提言する。
     この他、中間報告に事故の影響を判断するための初期内部被ばく線量の分析の必要性、経過観察などで通常診療(保険診療)に移行した場合の医療費の公費負担、乳幼児の追跡調査の重要性、検査結果の再評価の枠組みづくりを盛り込んだ。
     部会終了後、記者会見した部会長の清水一雄日本医科大名誉教授は「最終的に放射線の影響があるかどうかを判断するには、最低でも10年はかかる」との見方を示した。

    福島民報社

    【関連記事】

    甲状腺がん関連の記事をあつめました

    • 2015.03.23 Monday
    • 14:51
    甲状腺がん関連の記事をあつめました


    「甲状腺がん手術に医療支援を」提言へ〜福島・評価部会(2015年2月2日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1884

    甲状腺がん悪性・疑い112人〜前回「異常なし」の子も4人(2014年12月25日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1868

    福島県民健康調査「第3回甲状腺検査評価部会」(2014年11月10日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1853

    甲状腺がんの子103人〜福島で10万人に30人(2014年8月24日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1821

    リンパ節転移が多数〜福島県の甲状腺がん (2014年6月10日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1793

    甲状腺がんの子、疑い含め89人に〜福島県民健康調査(2014年5月16日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1778

    「甲状腺検査は過剰診療か」がん増加で激論〜福島・評価部会(2014年3月2日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1735

    福島の甲状腺がん「放射線影響ではない」〜国際会議(2014年2月24日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1732

    「甲状腺がん、放射線の影響か」国際会議で議論はじまる(2014年2月21日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1731

    甲状腺がん悪性・悪性疑い74人〜福島健康調査(2014年2月5日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1727

    「100ミリ以下はがん増えない」誤り〜専門家会議で一致(2013年12月21日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1706

    福島健康調査・第1回甲状腺検査評価部会(2013年11月26日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1686

    福島県検査で甲状腺がん58人〜最年少は8歳(2013年11月12日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1674

    甲状腺がんデータに大幅ミス〜福島県民健康調査(2013年8月21日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1633

    甲状腺がん悪性、悪性疑い43人〜福島県民健康管理調査(2013年8月20日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1630

    福島県甲状腺検査〜3人が甲状腺がん、7人悪性疑い(2013年2月13日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1532

    甲状腺の検査改善求め〜市民が県立医大に要望(2012年9月15日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1441
     


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    2年前「異常なし」の8人が甲状腺がん〜福島県全体で117人

    • 2015.03.23 Monday
    • 14:49

    2年前「異常なし」の8人が甲状腺がん〜福島県全体で117人

     ourplanet  02/10/2015   http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1887

    東京電力福島第1原発事故に伴い福島県内で実施している「県民健康調査」の検討委員会が12日、福島市で開催された。事故当時18才未満だった子ども38万人を対象に実施している甲状腺検査で計117人の子どもが甲状腺がんの「悪性・悪性疑い」と診断され、そのうち87人が甲状腺がんと確定した。また、1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども8人が、2巡目で新たに甲状腺がん悪性・悪性疑いと診断され、うち1人が手術を終え、甲状腺がんと確定した。
     
    1巡目は悪性・悪性疑い110人、2巡目は悪性・悪性疑い8人
    2011年から2013年度まで実施された1巡目の「先行検査」では、昨年末までの約30万人が受診し、「悪性・悪性疑い」と診断された子どもは110人。そのうち87人が手術を行い、術後の組織検査の結果、1人を除く86人が甲状腺がんであると確定した。86人のうち、86人が乳頭がん、3人が低分化がんで、一番小さい子どもは事故当時6才。穿刺細胞診の診断時は8才だった。男女比は1:2。経過観察をしながら、残り23人も順次手術を行う見通しだ。2巡目で甲状腺がんが確定したのは初めてとなる。
     
    2014年から2015年度に実施している2巡目の本格検査では、昨年末までに約10万人が受診。結果が判明した7万5000人のうち、穿刺細胞診によって8人が「悪性・悪性疑い」と診断された。そのうち1人は手術を終え、術後の組織検査にて乳頭がんであると確定した。2巡目の診断で、悪性・悪性疑いと診断された8人のうち、1巡目でA1判定だった子どもは5人、A2判定だった子は3人だった。腫瘍径が17.3ミリの子もいたが、1巡目の先行検査ではA1判定だったという。検査を担当する福島県立医大の鈴木眞一教授は、今回の8人に関し、1巡目と2巡目の検査の間隔は最大2年と説明した。甲状腺がんと確定した子どもの年齢や性別は明かさなかった。
     

    平成23~25年度実施対象市町村細胞診結果(先行検査)
    検査結果判明人数:297,046 人(受診者の 99.5%)のうち
    ・B、C判定(要2次検査):2,251 人(0.8%)
    ・悪性ないし悪性疑い:110人
    ・手術実施済み:87人
    ・手術後の病理診断結果:良性結節1人、乳頭癌83人、低分化癌3人
    ・性別:男性:女性:38 人:72 人
    ・平均年齢 17.2±2.7 歳 (8-21 歳)、震災当時 14.8±2.6 歳(6-18 歳)
    ・平均腫瘍径 14.0±7.3 mm(5.1-40.5 mm)
     
    平成 26 年度実施対象市町村細胞診結果
    検査結果判明人数:75,311 人(受診者の71.0%)のうち
    ・悪性ないし悪性疑い 8 人
    ・手術実施済み:1 人
    ・手術後の病理診断結果:乳頭癌 1 人
    ・男性:女性 4 人:4 人
    ・平均年齢 15.6±3.4 歳(10-20 歳)、震災当時 12.1±3.4 歳(6-17 歳) ・平均腫瘍径 10.2±3.9 mm(6.0-17.3 mm)

     
    先行検査資料
    https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/101599.pdf
    本格検査資料
    https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/101600.pdf
     
    同委員会では、この日、2巡目の検査で、1名が甲状腺がんと確定したことについて、被曝影響かどうかについての議論は全く行われなかった。終了後の記者会見で、星北斗座長は「原発事故との因果関係はないとは言えないが、あたらな患者を見つかったことで、これまでの評価を変えるものではない」「内部被曝との関係を追及して行く必要がある」と回答した。
     
    なお、今回の検討委員会では、県民健康調査のスクリーング検査以外で、甲状腺がんが見つかっている可能性を示唆する発言があった。県の健康調査課が作成した「県民声」の中に「県民健康調査以外の検査で甲状腺がんになっても調査の統計に含まれていないのはおかしい」との意見が掲載されていたことに対し、清水修二副座長が事実かどうかを確認。福島県立医大県民健康調査センターの安村誠司副センター長が、現在のデータには含まれていないと回答。また、記者会見の中で、鈴木眞一教授は「患者の診断情報なので回答できない。検討委員会で開示するかは決めることだ」との認識を示した。
     
    線量評価にかかる年数は?
    線量評価を実施し、疫学的な結論を得るまでにはどの程度の年月が必要なのか。記者会見の中で長崎大学の高村昇教授は、「チェルノブイリにおける、ヨウ素のよる甲状腺内部被曝線量評価は、事故後10年後からずっと検討が続けられ、信頼できる線量評価が出たのはそんな昔ではない」として、20年以上の年月がかかったことを説明した。その上で、チェルノブイリにおいては、必ずしも線量と甲状腺がんの関係だけではなく、事故前に生まれた子どもと事故後に生まれた子どもの比較や、発症した子どもの年齢などから、事故後10年程度で、国連機関が小児甲状腺がんの事故影響について認めたとした上で、「様々なデータが集まることが重要だ」と述べた。
     
    なお線量評価をめぐっては、ヒロシマ・ナガサキの原爆症に関する外部被曝線量の推計モデルが確立したのは、原爆投下から30年以上経った1986年。更に改良が加えられ、現在のモデルとなったのは2002年である。しかもそのモデルをめぐって、原爆棟から70年になる今も、原爆症認定をめぐって裁判が続いている。
     

    先行検査と本格検査の合計
    ・対象人数:約38万人
    ・悪性ないし悪性疑い 118 人
    ・手術実施済み:88 人
    ・手術後の病理診断結果:良性結節1人、乳頭癌84人、低分化癌3人

     
    先行検査資料
    https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/101599.pdf
    本格検査資料
    https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/101600.pdf
     
    岡山大学津田敏秀教授の分析
    今回、公表されたデータをもとに、疫学を専門とする岡山大学の津田敏秀教授が福島県を9つの地域に分けて甲状腺がん悪性の子どもの割合を分析。内部比較は、相馬地方を対照地域に設定。外部比較は平均有病期間4年に設定して比較した。津田教授は、人口密度が福島県より高い県外の症例把握を急ぐべきだとコメントしている。
     

     

     

     

     
    参考資料


    ※UNSCEAR2013報告書のデータと福島県民健康調査データをもとにOurPlanetTVが作成

    これまでの経過
    福島県内で実施されている甲状腺検査は、チェルノブイリ原発事故後、小児甲状腺がんが増えたとの経験をもとに計画されてたもので、2011年10月から、福島県飯舘村や川俣町山木屋地区など、比較的被曝線量の高いと推測される地域から検査を開始した。2011年5月1日に計画された最初の健診計画では*、避難指示区域などのみを調査対象とし、会津地域(会津若松市、喜多方市)をコントロール群(比較対照地域)とする予定だった。しかし、その後、全県を検査対象とする健診に変更。甲状腺がん検査は、事故当時18才以下だった子ども36万人を超音波診断する世界最大規模のスクリーニング体制が構築された。
     
    もともと100万人に1〜2人程度発症するという極めて稀な病気である小児甲状腺がん。チェルノブイリ原発事故では、事故後4年目以降に、小児の間で甲状腺がんが増えたとされているため、同検査は2011年から2013年度末までの検査は「先行検査」と位置づけ、この「先行検査」の数字を「ベースライン」として、その後の数値の変化によって、「被曝影響かどうか」の判断をすると計画された。
     
    検査当初、社会問題となったのは、検査結果の通知に関してである。36万人という大規模な人数を2年間で検査するためには、一人当たりの診断時間を短時間に留めなければならない。1次検査は主に技師がエコー検査を担い、所見のある子どもの動画データのみを保存し、専門医が週1回判定会でこの動画を分析。2次検査に回すかどうかを決定する。子どものもとに届く通知は「A1」「A2」などと記載された簡単な書面のみだったことから、保護者の間で不信感が高まり、「1次検診時に医師から直接、所見を聞くことができない」「エコーの画像をその場でもらえない」「診断時間が十分ではない」「見落としがあるのではないか」などといった声があがった。また、独自に健診を実施する市民グループなども登場した。**
     
    環境省の3県調査
    「放射線による影響があるのではないか」。検査が進むにつれて、のう胞があると診断される割合が5割を上回り、保護者の間に不安が高まった。このため、環境省は「甲状腺結節性疾患追跡調査事業」を展開。青森県、山梨県、長崎県の3県の国立大学付属小中高校を対象に甲状腺エコー検査を実施した。その結果、検査結果が判明した4,365人のうち、結節や嚢胞を認めなかったA1判定が1853人(42.5%)、5ミリ以下の結節や充実部分を伴わない 2ミリ以下ののう胞を認めた A2 判定は、2468人(56.5%)、5.1ミリ以上の結節や20.1ミリ以上の嚢胞を認めたB判定は44人(1%)で、2次検査が必要なB判定の割合は、福島県の0.7%より多かった。
     
    この検査結果は一部のメディアで大きく取り上げられ、福島の甲状腺検査の結果が他の地域と同様であるとの根拠とされた。しかし、この検査は福島県内の検査と異なり3才未満が対象になっていない。報告書は、2〜5歳の集団が他の年齢層よりも少ないこと。全体的に女性がやや多いことから、 有所見率は本来の値よりも高めに集計されている可能性があることを留意するよう述べた上で、「3地域ごとの結果の解釈については考慮すべき点も少なからずあり、単純に地域ごとの有所見率を比較することには慎重であるべきと考えられる。」と記載されている。
     
    なお、この検査は1次検査段階で終了する計画だったが、B判定となった子どもたちの扱いが課題となり、追跡調査を決定。B判定となった44人のうち31人の同意を得て、2次検査を実施した。その結果、31人のうち20人に1ミリを超える結節が認められ、2人が穿刺細胞診を実施。1人が悪性と診断され、術後に乳頭がんとの最終診断を得ている。
     
    環境省「平成24年度 甲状腺結節性疾患有所見率等調査 成果報告書」
    http://www.env.go.jp/chemi/rhm/attach/rep_2503a_full.pdf
    環境省「平成25年度 甲状腺結節性疾患有所見率等調査 成果報告書」
    http://www.env.go.jp/chemi/rhm/reports/h2603a.pdf**
     
    被曝影響を判断する道筋たたず
    検討委員会ではじめて、甲状腺がんの子どもがいると広報されたのは、検査開始から2年が経過した2012年9月、第8回検討委員会である。口頭で甲状腺がんの子どもが1人見つかったと公表された。以降、第9回目(同年11月)の会議で2人、第10回目(2013年2月)10人、第11回目(同年6月)28人、第12回目(同年8月)44人、第13回目(同年11月)59人、第14回目(2014年2月)75人、第15回目(同年5月)90人、第16回目(同年8月)104人と、次々に「悪性・悪性疑い」と診断される子どもが判明し、当初の設計が揺らいでいる。
     
    もともと100万人に1〜2人と言われてきた甲状腺がんがなぜこれほど多く診断させるのかー。かつて県民健康調査検討会の座長を務めていた長崎大学の山下俊一教授は、2014年2月に東京で開催された「国際甲状腺ワークショップ」で、(1)チェルノブイリと福島では放射線量が異なる、(2)スクリーニング効果が生じている、(3)ハーベストエフェクト(死亡後に発症する病気がスクリーニングによって事前に発見されること)という3つの理由をあげ、「今後も増えるだろうとは予測していない」と結論づけた。***
     
    一方、疫学の専門家から、単なる「スクリーニング効果」では説明がつかないとして、甲状腺評価部会の部会員でもある国立がんセンターの津金昌一郎教授が、スクリーニングによる過剰診断の恐れを指摘。同部会員の東京大学・渋谷健司教授も、現在の健診方法では被ばくとの因果関係を証明するのは難しく、「進行するはずのない甲状腺癌の過剰診断および過剰治療の可能性がある」と、医学雑誌「ランセット」に甲状腺検査体制の再考を促す論文を投稿した。****
     
    こうした批判に対し、検査責任者である鈴木眞一は反論。「手術しているケースは過剰治療ではない」「臨床的に明らかに声がかすれる人、リンパ節転移などがほとんど」として、手術の必要性を主張した。同年11月の評価部会では更に詳細を報告。2014年6月末までの執刀を行った手術摘要例52例のうち、腫瘍が10ミリ以上だったものが42例。10センチ以下12例もそのうち1例はリンパ節転移、2例は多発性肺転移をしていると言及した。さらに7例も気管や反回神経に近く、経過観察で済む症例は2例であるとして、ほとんどがハイリスク症例であることを説明した。*****
     
    同じ会議で、国立がんセンターの津金教授は、「福島県における甲状腺がん有病者数の推計」を公表。8月までに公表された104 人(男性 36、女性 68)が甲状腺がんと診断された場合、通常の約 61 倍(男性 90、女性 52)となると分析。35 歳までに臨床診断される甲状腺がんを全て検出したことになると説明した。その上で、「単なるスクリーニング効果では説明できない」として、「 何 らかの要因に基づく過剰発生」か「過剰診断」かのどちらかしかあり得ないとの見方を示した。その上で、現状では「被曝による過剰発生」は考えにくいとし、無症状で健康な人に対する精度の高い検査は、不利益をもたらす可能性があるという認識を共有する必要があると結論づけた。
     
    このように疫学研究者による「過剰診断」との主張は根強く、2014年12月、原発事故に伴う住民の健康管理を検討する環境省の専門家会議において、「コホート研究」へと見直しをするよう提言がなされた。こうした経緯を受け、今日の検討委員会でも、内部線量を推計することの重要性が確認された。
     
    *福島健康調査の計画案入手〜喜多方と会津は対照地域(2014年4月22日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1764
    **「必ず誤診」 訴訟恐れ巨額保険加入 〜福島県甲状腺検査
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1593
    *** 福島の甲状腺がん「放射線影響ではない」〜国際会議(2014年2月24)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1732
    ****「甲状腺検査は過剰診療か」がん増加で激論〜福島健康調査(2014年3月1日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1735
    *****リンパ節転移が多数〜福島県の甲状腺がん(2014年6月10日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1793
    ******福島県民健康調査「第4回甲状腺検査評価部会」(2014年11月11日)
    http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1853


     
    原発事故に伴う健康診断に関するご意見を募集します
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    ◎福島県外の方:健診に関してのお考えやご要望、OurPlanetTVに取材して欲しいこと、ご自身の家族やご自身の体調に関するご心配など募集します。
     
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    現役医師20人に聞いた「患者には出すけど、医者が飲まないクスリ」

    • 2015.03.23 Monday
    • 14:45

    福島関連ではないけど、興味深いので掲載します。
    現役医師20人に聞いた「患者には出すけど、医者が飲まないクスリ」糖尿病 高血圧 花粉症 インフルエンザ完全保存版一覧表

    現代ビジネス 3月21日(土)



       

     心の中で「自分なら絶対に飲みたくない」と思っていても、患者には言えない。副作用がひどい、飲んでも意味がない―じつは、そんなクスリを処方している医者は多い。

    風邪薬で死にそうになった

     しんクリニック(東京・蒲田)の院長、辛浩基医師は「あるクスリ」を飲んで命を落としそうになった経験がある。

     「私が研修医の頃でした。毎日深夜まで働いて身体がひどく疲れているときに、風邪をひいてしまったんです。熱があって鼻水もすごく出ていたので、症状が治まればいいと風邪薬を飲みました。

     仕事を終え、車を運転して自宅に帰っている途中、ものすごい眠気が襲ってきた。危うく事故を起こしそうになったんです。自分だけでなく、他人の命まで奪ってしまうところでした。あのクスリはもう飲みたくないですね」

     そのクスリとは、非ピリン系感冒剤顆粒。商品名で言えば、「PL配合顆粒」などの風邪薬だ。風邪をひいて病院に行けば、かなりの確率でこのクスリが処方される。辛医師が続ける。

     「当時、風邪薬でここまでひどい副作用が出るとは思っていませんでした。風邪の症状を抑えるのにはいいクスリですが、人によって副作用の出方がかなり異なる。今はそれをきちんと患者さんに説明してから処方するようにしています」

     広く使われているクスリでも、じつは重篤な副作用をもたらすことがある。医者は、自らが服用したり患者に投与したりした経験から、「本当のクスリの怖さ」を知っている。都内の大学病院に勤務する循環器内科医はこう本音を明かす。

     「患者さんには普通に処方していても、自分では絶対に飲みたくない、家族には飲ませたくないというクスリはけっこうあります」

     重篤な副作用が生じる、飲んでも効果がない、依存性がある……など理由はさまざまだが、じつは、ほとんどの医者が「患者には出すけど自分は飲まないクスリ」があると言うのだ。

     そこで今回本誌は、現役の医師20人にアンケートを行った。自分では飲まないクスリは何か、その理由はなぜかを訊いた。複数の医師から名前が挙がったクスリをまとめて、次ページからの表に記したので、併せて見てほしい。

     意外にも、冒頭で紹介した風邪薬は、多くの医者が「自分は飲まない」と答えた。常喜医院(東京・四ツ谷)の院長、常喜眞理医師も「PL配合顆粒などの総合感冒薬は、痛みどめの成分も入っているので、飲み続けると胃が荒れる」と言う。

     風邪だけでなく、インフルエンザのクスリについても、「飲みたくない」という意見が目立つ。中でも多かったのが、タミフルの名称で知られるオセルタミビルだ。

     「飛び降りなどの異常行動が問題になりましたが、実際に患者に投与すると、とくに子供では非常に興奮したような状態になることがあった」(都内クリニック院長)

     日本予防医療協会代表理事の金城実医師も、「オセルタミビルは飲みたくない」と話す。

     「先日、1歳半になる私の孫がインフルエンザにかかったんです。子供から『病院でクスリを処方されたのだけど、飲ませるべきか』と相談を受けましたが、『水分をきちんとあげて、あったかくして寝ていればいい』とアドバイスしました」

     金城医師がオセルタミビルを飲まないのには、副作用のほかにもう一つ理由がある。

     「インフルエンザのときに出される抗ウイルス薬(オセルタミビルなど)は、ウイルスを殺すわけではないからです。このクスリの作用は、細胞内で増殖したインフルエンザウイルスが、その細胞から外に出ないようにすること。つまり、すでにウイルスが身体中に増殖してしまっているときに飲んでも意味がないんです。タミフルだけでなく、一般的なインフルエンザ薬は同じ作用のため、初期にしか効きません」

     もっと言えば、症状が出てから飲んでも意味がない。それなのに副作用が強いのだから、その事実を知っていたら飲みたいとは思わないだろう。ちなみに金城医師の孫は、クスリを飲まずとも2日後には熱も下がり、元気になったそうだ。

     現在ピークを迎えている花粉症は、これまでくしゃみや鼻水などの症状を抑えるだけのクスリがほとんどだったが、昨年、根治治療が望めるシダトレンというクスリが保険認可された。

     「スギ花粉のエキスを投与することで免疫をつけるクスリで、3年以上毎日投与しなければならないので自分には無理」(都内クリニック院長)

     と、否定的な声が多数挙がったが、花粉症については、その他のクスリも飲まないと話す医者が多い。頭がぼーっとするなどの副作用が強く、症状を抑える効果も低いからだ。北海道大学大学院医学研究科の西原広史医師が言う。

     「フェキソフェナジンやエピナスチンなど比較的新しい花粉症薬でも、薬価が高いわりに患者さんが満足するレベルの効果は見られないことも多い。ですが、何もクスリを出さないのも申し訳ないので、患者さんと相談の上、処方しています」

     生活習慣病の一つ、痛風のクスリで痛い目に遭った医師もいる。

     「2年ほど前、尿酸値が上がっていたのでベンズブロマロンというクスリを飲み始めました。なんとなく尿の色が濃くなり、喉が渇きやすくなってきたので、『なんでだろう?』と服用から1ヵ月ほど経ったときに血液検査をしてみたら、衝撃的な結果が出ました。尿酸値はぐっと下がっていたのですが、肝機能の数値が劇的に悪くなっていたんです。すぐに精密検査をして、クスリを止めました。あのまま知らずに飲んでいたら、肝不全になって死んでいたはずです。今思い出しても怖い経験です……」(都内総合病院・内科医)

     

    飲んでも効かない

     いまや950万人もの患者がいると言われる糖尿病。最新の医学をもってしても根治することはなく、発症すれば一生クスリを飲み続けなければいけない病気だ。次々と新薬が開発されているが、その作用や副作用にもさまざまなものがある。

     長年、糖尿病を患っているという千葉県の総合病院院長はこう話す。

     「これまで数々の糖尿病薬を飲んできましたが、止めたクスリも多いですね。たとえばグリベンクラミド。これはすい臓を刺激してインスリン分泌を促す作用があり、すぐに効果が出るのですが、飲み続けるとすい臓が疲れてきて効かなくなるんです。実際、血糖値が下がらなくなってきたので飲むのを止めました」

     木更津東邦病院(千葉・木更津)内科医の藤井昭夫医師も、このクスリはとくに危険だという。

     「低血糖を起こしやすいんです。最近は、高血糖よりも低血糖による症状のほうが怖いと言われています。意識を失って昏睡状態になったり、心血管系の病気を引き起こしたりして、寿命を縮めるリスクもある。自分では飲みたくないですね」

     脂っこいものを食べると胃がもたれる―そんな経験がある人も多いだろう。病院へ行くと、胃炎や胃潰瘍と診断され、クスリを処方されることが多いが、胃薬には、こんな裏話もある。前出の金城医師が言う。

     「胃もたれを訴えて病院へ行くと、『胃酸過多』と診断されて胃酸の分泌を抑えるクスリ(エソメプラゾールなど)を処方されることが多いですが、じつはこれは大きな間違いなんです。

     胃の調子が悪いという日本人の約7割は、胃酸分泌不全と言われています。胃酸の分泌は20代をピークに減少していく。40代以上で感じる胃もたれの多くは、胃酸の出すぎではなくて胃酸が少なくて消化ができていないことが原因。そこに胃酸の分泌を抑えるクスリを飲んでしまっては悪化する一方です」

     医師の中でも、この事実を知らない人が多く、真逆の作用を及ぼすクスリを処方していることがよくあるのだ。

     「認知症の進行を止める」という触れ込みで'99年に発売され、注目を集めたドネぺジルについて、関東医療クリニック(埼玉・川口)院長の松本光正医師はこんな厳しい意見を言う。

     「認知症がクスリで治るわけがありません。クスリの効能を見ても、『認知症に効く』とは一言も書かれていない。ただ儲かるから医者が使っているだけなのです」

     このクスリを効果がないからとの理由で「飲まないクスリ」に挙げる医師は多かった

     

    「欲しがるから出す」

     実際にドネペジルなどの認知症薬を患者に処方しているという認知症専門医は、こう話す。

     「これまで、多くの患者さんに認知症薬を出してきましたが、クスリを飲んでも症状が早く進行する患者さんをとてもたくさん見てきました。それでもクスリを処方するのは、ご家族から『ぜひクスリを出してほしい』と言われるからなんです。不安だから藁をもつかむ思いなのでしょう。そんなときに『クスリは意味がない』とは言えませんから」

     多くの医者たちが、自分では飲まないクスリを患者に処方する理由はここにある。クスリを出せば儲かるということのほかに、家族や患者が「出してくれ」と言うからだ。埼玉県の総合病院に勤務する内科医はこう話す。

     「本当はクスリを飲まないほうがいい場合でも、何も出さなかったら患者さんに文句を言われます。日本は医療費が安いですから、患者さんのほうも『せっかく病院に来たのにクスリをもらわなきゃ損』という意識があるようにも思います。悪い評判が立つのも嫌なので、仕方なく出していることが多いですね」

     病院で出されるクスリが本当に必要なのか、考えたことはあるだろうか。何の疑問も持たずに服用するという人が多いかもしれないが、処方する医師には「患者に言えない事情」もあるということを肝に銘じておいたほうがいい。

     「週刊現代」2015年3月21日号より

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    甲状腺被曝、高精度で推計 原発事故とがん、解明に活用

    • 2015.03.23 Monday
    • 08:51

    甲状腺被曝、高精度で推計 原発事故とがん、解明に活用

    朝日新聞デジタル 3月23日(月)



       

     東京電力福島第一原発事故で、詳しい実態がわかっていない甲状腺への内部被曝(ひばく)について、国際医療福祉大学などの研究チームが、より精度の高い推計を始めた。福島県で見つかっている子どもの甲状腺がんは、今のままでは被曝の影響かどうか特定するのは難しいとされており、この推計を解明に役立てたいとしている。

     被曝には体外の放射性物質から受ける外部被曝と、体内に入った放射性物質による内部被曝がある。放射性ヨウ素は体内に入ると甲状腺に集まって内部被曝を起こし、がんの原因になる。半減期が約8日と短く、実測データがほとんどない。県内各地の土壌の線量などからの推計はあるが、正確さに欠けると指摘されている。

     研究チームは、事故後約1週間に福島県立医科大や県内の避難所で外部被曝の簡易検査をした際の計約4万2500人分の記録に目を付けた。簡易検査では放射性物質の種類はわからず、それまで活用されていなかった。

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    鼻血問題 専門家 国の無策に批判的

    • 2015.03.21 Saturday
    • 10:53

    終わらない“美味しんぼ”鼻血問題。専門家の意見は真っ二つだが国の無策に批判的なのは同じ

    週プレNEWS 3月21日(土)



       

    昨年5月、『ビッグコミックスピリッツ』のマンガ『美味しんぼ』で、福島第一原発や福島各地を取材で訪れた主人公らが、東京へ戻ってから鼻血を出す描写をしたところ、あり得ないとの声が出版元に殺到。

    『美味しんぼ』鼻血問題として大バッシングが繰り広げられ社会問題ともなった。

    この描写には、安倍首相をはじめとする政治家も根拠のない風評だと批判。被曝と鼻血をめぐる一大騒動に発展した。

    しかし、そもそも被曝で鼻血は本当にあり得ないのか? まず放射線防護学の専門家ふたりの意見を聞こう。

    「内部被曝で鼻血が出やすくなる知見は知らないし、低線量被曝でも考えられません。鼻血が出たとすれば、数百ミリシーベルトの被曝を伴う取材活動に従事したか、鼻粘膜にベータ線を発するホットパーティクル(高濃度の放射性微粒子)が付着して局所的な被曝を与えたか。しかし、もし福島で鼻血が出るほどホットパーティクル濃度があれば、放射線計測学的方法で検出可能なはず」(立命館大学名誉教授・安斎育郎氏)

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    もうひとりは、日本大学歯学部准教授・野口邦和氏。

    「全身が急性症状を発症するような高線量の被曝をすると造血臓器が障害され、血小板が減少して吐血や皮下出血などをはじめとする出血を生じます。ですが、被曝で鼻血だけが起こることはないし、低線量被曝で鼻血が出ることもあり得ません。低線量内部被曝で鼻血が起こりやすくなるなどという説は、放射線関係の学会で発表されたこともなく、まともな査読を受けた学術誌に掲載されたこともない『珍説』です」

    ふたりとも「低線量被曝で鼻血はあり得ない」との結論だ。

    だが、広島に原子爆弾が落とされた時に現場で医療活動を行ない、以来約6千人の被曝患者を診てきた医師、肥田舜太郎氏は「低線量被曝で鼻血はあり得ないとする学者は被曝者のことを知らないだけ」と切り捨てる。

    「内部被曝をすると血液を通じて全身中に放射性物質が運ばれ、どこか止まったところで放射線を出し続けます。症状には個人差があり、今の医学では大ざっぱにしかわからない。それなのに鼻血が出ないと断定できるほうが不思議です。

    軍事機密となっている米国の放射線医学データなどを使って低線量被曝の研究をしたアーネスト・スターングラス博士に話を聞いたことがありますが、やはり内部被曝や低線量被曝の人体への影響は十分に考えられると警鐘を鳴らしていました」

    被曝に対する個人差として肥田氏は自ら診察したケースを例に挙げる。

    「ふたり並んでいた高校生が原爆の放射能を一緒に浴びました。ひとりは3日後に亡くなり、もうひとりは少なくとも60歳まで生きていたのです」

    確かに放射線への耐性が個々に違えば、低線量被曝で鼻血などの体調不調を訴える人がいてもおかしくない。第一、低線量被曝の影響はまだわからないことが多い。将来、がんになるかどうかも個人差が大きいため「確率的影響」と呼ばれるほどだ。

    それに、現在の科学では被曝量によってなんらかの症状が出る閾値(いきち)があるのかさえはっきりしていない。100ミリシーベルト以下の被曝で障害は出ないとする学者がいる一方、国が白血病を労災認定する基準はわずか「5ミリシーベルト×従事年数」。毎時1.15マイクロシーベルト以上の土地に住んでいたら、この基準に当てはまってしまう。

    肥田氏以外にも鼻血の出る可能性は否定できないと指摘する臨床医はいる。小児科医の山田真氏だ。

    原発事故後、東京在住の人からよく鼻血に関して電話で相談を受け、2011年6月に福島で健康相談会をした際には、鼻血と下痢の症状を訴える人が多かったという。

    「放射線障害の全容がまだわかっていないなかで軽々しくは言えませんが、鼻血が出ないとも断定はできないのではないか。メカニズムはわからないが、あり得る現象だとは思います。放射線に対して感受性の強い人もいることを考えれば、原発事故後になんらかの症状が出ても不思議ではありません」

    その上で山田氏は、きちんと調査をすべきと訴える。

    「私は2011年3月から11月にかけて福島、北海道、福岡の全6地区の小学1年生2228人を対象に、どれだけの子供が鼻血を出したのか調べました。結果、福島が高いとは言えませんでしたが、問題はその程度の調査すらした人がいないことです。

    甲状腺がん検診にしても、福島以外でも実施すれば対照ができる。それをやらずに福島の子供から84人の甲状腺がんが見つかったのは県内の子供を一気に幅広く検査をした『スクリーニング効果』だといっても説得力がありません。きちんと調べたらまずい理由でもあるのでしょうか?」

    確かに、本来なら国や行政がきちんと調べるべきことだ。それが置き去りになったまま、福島の安全PRだけが進んでいるようにも思える。その最たるものが年間20ミリシーベルトまでの被曝を許容する住民帰還政策だろう。

    放射線を仕事で扱う人たちが適用される法令には、妊婦の被曝は1ミリシーベルトまでと定められている。ところが国は今、福島だけでは老人も妊婦も子供も一律に年間20ミリシーベルトまでの地域には帰還させ住まわそうとしている。

    医学博士で福島原発事故の国会事故調メンバーを務めた崎山比早子(ひさこ)氏が警鐘を鳴らす。

    「年間20ミリシーベルトも浴びれば将来、がんになる可能性があります。ところが政府や専門家らは100ミリシーベルトまでは安心だと誤った情報を流し、汚染地に住む人たちを安心させようとしている。

    英国では自然放射線の高い地域で積算5ミリシーベルト以上被曝した小児の白血病発症率が高まり、オーストラリアではCT検査を受けた68万人のうち4.5ミリシーベルト以上の被曝をした人の発がん率が1.24倍に増えています」

    肥田氏は「20ミリシーベルトは理屈から言えば殺人。被曝させておいて、あとはオレの前で死ななければいいよ、ということ」と、厳しい口調で非難する。

    また、先に低線量被曝で鼻血は出ないと論じた安斎氏、野口氏ですら国の施策には批判の目を向ける。

    「年間20ミリシーベルトは非常に高い被曝レベル。年間1ミリシーベルト以下であっても、『より低く』を目指して被曝によるリスクの極小化を図ることが不可欠です」(安斎氏)

    「今年、来年あるいは3年後をどういう線量以下にするのかの『参考レベル』を国が打ち出さず、曖昧(あいまい)なままに除染が進められ、避難指示が解除されていることが一番の問題点なのです」(野口氏)

    このように被曝と鼻血の問題では、学者の見解もわかれているのが実情だ。だからこそ、鼻血と被曝をめぐる問題をタブー視するのではなく、大規模な調査を行なったうえで、科学的な議論をすることが必要なのだ。

    (取材・文・撮影/桐島 瞬)

    ■週刊プレイボーイ13号「検証『美味しんぼ』鼻血問題〜後編〜 チェルノブイリ規模の放射能汚染でも、国を信じて住み続けて大丈夫か?」より

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